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あなたは大丈夫?【噛み合わせの重要性とトラブルの解決方法】

こんにちは。

大阪市北区 南森町にある歯医者さん 増田歯科・矯正歯科 理事長の増田です!

 

みなさん小さい頃に「よく噛んで食べましょう!」と言われた経験があるかと思います。

この食べ物を細かく噛み砕くことを「咀しゃく」と言うのですが、人は1日にどのくらい「咀しゃく」をすると思いますか?

 

正解は、約1860回です!

(朝・昼・夕1食を620回で計算しました)

 

その「咀しゃく」で大切なのが、噛み合わせ。

本日はその噛み合わせの重要性とトラブルについてお話します!

 


1、噛み合わせの重要性

噛み合わせの役割と影響

健康な噛み合わせの特徴

2、噛み合わせのトラブルや症状

高い・低い噛み合わせ

歯や顎の痛みや違和感

頭痛や顔面の筋肉の緊張

口や顔の関節不快感

身体症状

3、セルフチェック

噛み合わせの確認方法(①〜⑤のポイント)

4、噛み合わせの健康維持

ズレの予防方法

5、気になる症状は歯医者さんへ


1、噛み合わせの重要性

【噛み合わせの役割】

私たちの歯には前歯、犬歯、中間の四角い歯(小臼歯)、奥歯(大臼歯)と大きさや形にいくつか種類がありますが、実はそれぞれに役割があります。

前歯:食べ物を噛み切る

犬歯:食べ物を切り裂く

臼歯:食べ物をすりつぶす

正常な噛み合わせのお口ではこれらの歯がそれぞれの役割を果たしているので、さまざまな食べ物を十分に砕くことができ、栄養吸収を促進し消化機能をサポートしているのです。

その他、言語・発音機能で自然な会話を可能にしたり、顔や身体のバランスを正しく保ったりなどの役割も果たしています。

 

【健康な噛み合わせの特徴】

良い噛み合わせとは左右上下の歯が均等に並んでおり、噛む筋肉や顎の関節に負担のかからない自然な位置にある状態です。

特に奥歯の噛み合わせは下顎の安定に深く関わっており、奥歯を噛んだときに左右でしっかりと均等に当たっている状態が理想的です。

下記の項目を順番にみてみましょう。

①歯の接触と分布

歯と歯の接触点が均等で、上下の歯が正確に噛み合っている状態を指します。

「いー」っと噛んだときに上下の歯の咬合面が適切に合わさって、均等に圧力がかかっている状態です。

 

②歯の咬み合わせと顎関節の調和

歯の咬み合わせと顎関節の位置関係が調和していることが特徴です。

上下の顎が適切に位置し、顎関節の動きが円滑で安定しています。

 

③快適で違和感のない咀嚼

健康な噛み合わせは、食事の際も違和感などなく咀しゃくが快適で効果的です。

適切な噛む力と咀しゃく運動が可能で、食物を十分に砕くことができます。

 

④歯と顔のバランス

噛み合わせは、歯と顔のバランスにも影響を与えます。

健康な噛み合わせでは、歯の形状や位置が顔の調和に寄与し、自然で美しい笑顔を形成します。

 

⑤歯と周囲組織の健康

噛み合わせが正常な状態では、歯と歯茎、歯周組織が健康であり、口腔内の炎症や感染のリスクが低くなります。

 

2、噛み合わせのトラブル

では、噛み合わせが悪いとどんなトラブルが起こるのでしょうか?

【高い・低い噛み合わせの問題】

個人によって異なる場合がありますが、歯同士の接触が強くなり歯の表面が摩耗しやすくなる場合があります。

噛み合わせが高いと、

そのため長期間続く場合、

・歯の根や歯周組織に負担がかかる

・歯の緩みや歯茎の炎症

・歯周病のリスクが高まる

・頭痛や顎関節の痛み

・顎のクリック音

などの症状が現れることがあります。

また、顎の筋肉が過剰に緊張して顎の運動や口の開閉に問題が起きたり、口の中に不快感や異常感を感じることがあります。

 

反対に噛み合わせが低いこともまた、特定の歯に過剰な負荷をかけてしまいます。

これにより、

・歯の摩耗や破損

・歯根吸収(歯の根っこが短くなる症状)

・正しい発音や言語の発達に影響

・下顎の位置が後退し顔が不均衡

などの問題が生じる可能性があります。

 

【歯や口腔周辺の症状】

①歯の磨耗や破損

特定の歯に過剰な負荷がかかることで、歯の表面が磨耗(すり減り)したり、破折(欠け)が生じることがあります。

 

②歯の感じ方の変化

噛み合わせの異常によって歯の接触や咬合のバランスも悪くなり、違和感や異常感を感じることがあります。

 

③歯の敏感さ

噛み合わせの問題によって、特定の歯が必要以上に刺激をうけて過敏になり、染みやすさなどが生じることがあります。

 

④顎関節の症状

顎の関節に違和感やクリック音(顎を動かした時の音)などが現れることがあります。

放置すると、朝起きた時に口が開かない、口の開閉時に痛みが起きるなど症状が進行する場合も。

 

⑤顔の筋肉への影響

食事は基本的に1日3回、毎日行います。

アンバランスな噛み合わせのまま食事を続けることで顔の筋肉が緊張し、不快感や顔の疲労感を感じることがあります。

また、噛み合わせに左右差がある場合は顔の筋肉の使い方にも左右差が出てくるので、右と左で頬のハリや法令線の深さに差が生まれ、加齢と共に差が大きくなっていきます。

 

【咀嚼や食事の症状】

①咀嚼の困難

食べ物を正しく噛むことが難しくなり、咀しゃくの困難を感じることがあります。

よく噛まずに飲み込むことは消化不良や内臓疲労などを引き起こし、体調を崩しやすくなります。

 

②食事の偏り

開閉時に違和感や痛みを感じている状態では、自然と無意識のうちにも歯応えのあるものを避けて食事をしてしまうことが多くなります。

そのため場合によっては食事内容に偏りが生じ、唾液の分泌や栄養バランスにも影響が出てきます。

 

【体への影響】

普段、力を入れるとき自然と奥歯を噛み締めていませんか?

実は歯には身体のバランスを保つ働きもあります。

噛み合わせが悪いと無意識のうちに重心をずらしながら身体のバランスを取ろうとするので、意外な場所に余分な負荷がかかり、これが腰痛やだるさの原因となります。

また、自律神経の働きが悪くなることで胃の機能がうまくいかず胃もたれや消化不良が起きたり、

下あごに関係する筋肉の動きが鈍くな流ことで、硬直することで首の後ろの筋肉の痛み、肩こり、頭痛などを引き起こしたりなど、

一見口とは関係なさそうな部分でも症状が出てきます。

その他の症状まとめ(頭痛、顎関節異常、肩凝り、首筋の痛み、腰痛、目症状、手足の冷え、しびれ肌あれ、血圧異常、心悸亢進、便秘、下痢、生理痛、自律神経失調症等)

 

3、セルフチェック

次に、ご自宅でもできる簡単な噛み合わせの確認方法をお伝えします。

気になる違和感がある場合は下記を参考にセルフチェックしてみてください。

①左右のズレ確認

鏡の前でお口を「いー」の形に開けてみてください。

あるいは「いー」の口で真っ直ぐ写真を撮って見てみましょう。

この時、上の前歯の中心と下の前歯の中心(歯科用語では正中と言います)が揃っていれば問題ないですが、揃っていない場合は噛み合わせのズレが考えられます。

 

②水平確認

真っ直ぐ立ち、鏡の前で「いー」の口をしたままできるだけ奥歯で割り箸などを噛んでみましょう。

割り箸が床に対して水平であれば問題ないですが、左右の高さが違う場合は噛み合わせの高さなどにズレが起きていることが考えられます。

 

③奥歯の確認

姿勢を整えた状態で奥歯をカチカチ慣らすようにしながら、口を開けたり閉じたりしてみましょう。

上下の歯の力のかかり方や左右のカチカチ音を意識してください。

この時、歯が当たる箇所が左右非対称で歯の音が左右で異なるな場合、噛み合わせがズレている可能性があります。

 

④口の開き方の確認

姿勢を整えた状態でできるだけ大きく「あー」っと口を開けてください。

(※無理のない範囲でお願いします)

そして薬指、中指、人差し指の三本をタテに入れてみます。

ここでうまく入らなかったり、入ってもぎりぎりだったりした場合、口が十分に開けられていないため顎の関節に問題が起きているかもしれません。

 

⑤顎の関節の確認

姿勢を正した状態で耳の付け根のところの窪みに人差し指を当ててください。

そのままゆっくりと「あー」「いー」と口を開けたり閉じたりしてみます。

※ゆっくり大きくが正しいチェックのポイントです!!

このとき、

・指に伝わる振動が左右均等か

・音がしないか

・ガクっとしないか

・左右にズレないか

など不自然な音や振動や左右に違和感がないかを確認しましょう。

その他にも、

・顔のパーツ位置や顎の位置が左右非対称で歪んでいるような気がする

・頬の内側や唇などある特定の部位を噛んでしまうことがよくある

・食べ物をきちんと噛めない箇所がある

・噛むときに顎に痛みを感じる

・朝起きた時に顎に痛みを感じる

などの症状が見られる場合も専門家へのご相談をお勧めします。

 

4、噛み合わせの健康維持

【ズレの予防方法】

①正しい姿勢を心がける

猫背になってしまう方や、お仕事でデスクワークの作業が多い方は、意識して正しい姿勢を心がけましょう。

良い姿勢を保つことで体幹が鍛えられ、体のバランスも整いやすくなります。

 

②左右のバランスを崩す生活習慣を見直す

・足を組む

・同じ方を下にして寝る

・いつもの同じ方の肩にバッグを掛ける

・片肘をつく

など、左右のバランスを崩す原因となるような姿勢や習慣は避けましょう。

 

③片側ばかりで噛まない
左右どちらかだけで噛む癖があると、特定のあごの筋肉や関節に大きな負担をかけることにつながります。

それぞれの歯の役割を参考に、左右両方の奥歯で噛み、前歯や犬歯を使って噛み切るなど、歯全体をバランス良く使う習慣をつけましょう。

 

④歯科治療を最後まで受ける

歯を抜歯してそのままになっている、あるいはむし歯を放置していたりすると、無意識のうちにそこを避けるようにして噛むために噛み合わせ全体にズレが生じます。

さらにここに歯ぎしりや食いしばりのクセが加わると、よりいっそうズレが大きくなります。

 

⑤身体のバランスを保つ
勉強や仕事の合間には軽くストレッチをしたり、夜寝る前にはマッサージをしたりなどして肩や首の凝りを持続させないように心がけましょう。

お風呂にゆっくり浸かりながらのマッサージもおすすめです。

日常で出た身体の歪みは、できるだけその日のうちに元に戻すことが大切です。

 

5、気になる症状は歯医者さんへ

ここまで読んでいただきありがとうございました。

気になる症状や当てはまる項目はございましたか?

噛み合わせは正しい咀しゃくや発音だけでなく、顔や身体のバランスにとっても重要な要素となります。

 

日本人は噛み合わせに違和感を感じている方が多いことがわかっており、軽度であれば経過観察をする場合もありますが症状を放置することで顎関節症を引き起こす可能性もあります。

継続した違和感や痛みの発生など何か気になる症状がある場合は、安易に自己判断せずにお気軽にご相談ください。

 

当院の矯正担当ドクターは噛み合わせ認定医でございますので、安心してご相談いただけます。

 

ご予約はこちらから24時間受付中です!

お電話でも(06-6352-1187)承ります😊

 

Instagramも随時更新中です♪

 

皆様のご来院を心よりお待ちしております。

SUPERVISING DENTIST 監修歯科医師

医療法人健誠会 増田歯科・矯正歯科
理事長・院長 増田智基

院長写真

院長略歴

1978年 大阪生まれ、大阪育ち B型
2003年 大阪歯科大学卒業
在学中はヨット部主将を経験
2003年 医療法人 徳真会にて勤務
分院長を5年間歴任
2010年 増田歯科医院 継承
2015年 増田歯科・矯正歯科 開院
2020年 医療法人健誠会 法人化 開院

所属学会など

国際口腔インプラント学会 認定医
日本成人矯正学会
日本顎咬合学会 咬み合わせ認定医
日本一般臨床矯正研究会
SJCD
日本咬合育成学会
COKI(古希の会)
GPO
インビザラインプラチナプロバイダー

受講セミナー

日本一般臨床床矯正研究会
(4日間コース、フィニッシングコース、
アドバンスコース、3Dコース)
GPO矯正レギュラーコース、アドバンスコース
顎顔面矯正セミナー
咬合育成コース(小児)
CDTC
筒井塾咬合療法コース
OSIインプラントアドバンスコース
修練会診断ベーシックコース
名古屋歯周補綴コース
など
診療時間
10:00〜13:30 - -
15:00〜19:00 - -

※土曜は9:00~13:30 / 14:30~17:00
休診日:火曜・日曜・祝日