治療開始前に相談を!【歯列矯正後の顔の変化】
こんにちは!
大阪市北区 南森町 の歯医者さん 増田歯科・矯正歯科の理事長 増田です。
こちらの記事をご覧いただいている方は、少なからず歯列矯正にご興味を持っていただいているかと思うのですが
矯正で変化するのは歯並びだけだと思っている場合、ちょっと待ってください。
実は、歯列矯正で変化するのは歯並びだけではないんです!
「今よりもっときれいになって自分に自信をもちたい」
「口元のコンプレックスを解消したい」
そんな思いで歯列矯正を始めたはずが、矯正後に顔の見た目に満足できない、というケースが存在します。
実際に当院にも、他院様での歯列矯正後ご自身の矯正前後の顔の変化に驚き、再度ご相談に来られる患者様がいらっしゃいます。
長い時間をかけてやっと矯正を終えて歯並びはきれいになったのに、顔のバランスが崩れてしまい
「こんなはずじゃなかった‥。」
せっかく意を決して矯正治療をお任せいただいた患者様には、絶対にそんな思いをしていただきたくはありません。
ですので今回は、歯列矯正後に顔の見た目が期待と異なる理由と、それを防ぐためのポイントについて解説いたします。
1、顔立ちの印象が変化する理由3つ
・皮膚の変化
・筋肉の変化
・歯列の変化
2、表情の印象が変化する理由3つと対策
・ほうれい線が目立つ
・顔が長く見える
・歯が前に出る
3、専門医が教える「本当に良い矯正歯科」の選び方3つ
・精密検査の収集資料数が十分にあること
・矯正専門医であること
・治療中のケア、治療後のケアを定期的にしていること
4、まとめ
1、顔立ちの印象が変化する理由3つ
歯列矯正後の顔立ちの印象が変化する盧有としては、主に以下の3つの理由が考えられます。
・皮膚のたるみによる顔の変形
特に出っ歯や受け口の矯正で起こりやすい症状です。
前に出ていた歯を奥に移動させることで皮膚が余分になることがあるため、ほうれい線や二重顎のような皮膚のたるみが生じることがあります。
・筋肉の変化や劣化
歯列矯正は数ヶ月から数年間続きます。
矯正の途中で歯が動く痛みや噛み合わせの違和感が生じて、食生活や咀嚼の回数が変わることで、筋肉が萎縮してしまうことが原因です。
顔の輪郭や咬み合わせの変化が生じることがあるほか、こめかみや頬の落ち込み、顔が長く見えることも。
・ 歯の移動による顔の形の変化。
歯列矯正の際に抜歯をしていると、そのぶん治療の前後で歯の位置が変わるため、特に起きやすい症状といえます。
2、表情の印象が変化する理由3つと対策
良い歯並びは、あごの骨の大きさと歯の大きさのバランスが鍵となるのですが、歯並びを気にされている方(特に出っ歯が気になる方)の多くは歯の大きさに対して顎のスペースが小さいことがあげられます。
この場合、抜歯をおこなって歯を後退させる方法を取るのですが、前述の通り、ほうれい線が強調されてしまうケースも出てきます。
しかし、逆に抜歯しないで前に歯を出すことで、今よりさらに歯が強調された口元になってしまうこともあります。
ここでは矯正の後、顔の表情に変化が生じる場合の原因と対策についてご説明いたします。
・ほうれい線が目立つ
【原因】
抜歯矯正の結果、皮膚がたるむことや、矯正の過程での食事制限による栄養不足、筋力の低下が影響する場合が考えられます。
【対策】
矯正中の食事のポイントや口輪筋のトレーニングを知っておくことがポイントです。
食生活については、矯正中は特にお肉など咀嚼に力の必要な食べ物や、繊維質の野菜などが不足しがちになります。
そのためタンパク質やビタミン・ミネラルの摂取量が慢性的に足りなくなってしまうのです。
タンパク質はミンチや大豆製品、魚などから意識して摂取しましょう。
野菜は小さく切って柔らかいスープにする、スムージーやポタージュもおすすめです。
口輪筋については、特定の顔の運動、例えば「う」の形に唇を突き出したり、「あ」の形で口角を上げる動作、割り箸を使ったトレーニングが推奨されています。
・顔が長く見える
【原因】
矯正中、歯が動く痛みやかみ合わせの不具合により食事量が減少することや、矯正前後のかみ合わせの変化による筋肉の変形などが考えられます。
【対策】
栄養バランスを意識した食事や、表情筋の運動が有効です。
(栄養摂取については上述の内容を参考にしてみてください)
表情筋の運動例としては、「あいうえお」と口を大きく開けて発音しながら顔の筋肉をしっかり動かす、また舌を使った運動が挙げられます。
ただし、極端な変化には再矯正や審美治療との併用を考慮する場合もあります。
・歯が前に出る
【原因】
歯が顎や骨格に対して大きいのにもかかわらず非抜歯の矯正をおこなった場合、特にマウスピース矯正においてこのような現象が起こりやすいことが知られています。
【対策】
この場合は、時間は少しかかりますが再矯正により解消することが一般的です。
歯の間隙を作るためのストリッピング(IPR)や、歯を後方へ動かす手法(遠心移動)を踏まえて再度治療することが方法として検討されます。
場合によっては、抜歯をおこなっての再矯正が必要となることもあります。
矯正後の変化は個人差があるため、具体的な対応は専門機関で相談することがおすすめです。
歯列矯正は顔の外見にも影響を与えるため、検査をすることで専門家はその変化をある程度予測することができます。
例えば、矯正後に、歯列は綺麗になるけれど出っ歯のリスクがある場合は、抜歯矯正の提案や、ほうれい線の出現リスクに対してのアドバイスを事前に受けることで安心いただけるかと思います。
また、矯正治療は数ヶ月から数年かかります。
定期的な診察の際に、歯の状態だけでなく顔の変化もチェックも行えば、不具合があっても早期に気付くことができます。
3、専門医が教える「本当に良い矯正歯科」の選び方3つ
初めて矯正を受ける際、医院選びのポイントは色々とありますが、
今回の「顔の変化の予防」については、以下の基準を参考にして選ぶことが大切です。
【多くの診断資料を取得する医院】
矯正治療は複雑なので、レントゲンや模型だけでは十分な診断が難しいことが多いです。医院が様々な診断資料を取得しているか確認することが重要です。
当院では全8項目の検査により必ず骨格のバランスも診断した上で、皆様へ治療のご提案を行なっております。
特に、治療前の「顔貌写真」や「セファロレントゲン」はお顔立ちの診断に欠かせない資料となっておりますので、お顔立ちも気になる場合は前述の項目を診断に使用しているクリニックを選びましょう。
(検査について詳しくはこちらの「治療開始までの流れ」をご覧ください)
【矯正専門医が在籍している医院】
実は矯正治療は歯科医師免許を取得していれば専門医でなくても行うことができます。
そのため、後悔のないより高度で正確な診断や治療を希望される場合は、矯正治療を専門とする歯科医師、特に矯正専門の資格を持つ医師が在籍している医院を選ぶと安心です。
当院の矯正担当医師は、毎年年間200症例以上の矯正相談、診断を行い噛み合わせ認定医や日本一般臨床矯正研究会にも所属している私が担当いたしますので安心してお任せください。
【定期的な診察日が設けられている医院】
矯正治療の途中経過を確認するための診察日や、その他の健康状態を確認するための診察日が定期的に設けられている医院が良いでしょう。
当院ではワイヤー(ブラケット)矯正では約1ヶ月に1回、マウスピース矯正では1ヶ月〜2ヶ月に1回の経過観察や調整を行っております。
また矯正の観察だけではなく、3ヶ月に1回のメンテナンスやブラシでの歯面清掃、必要に応じて歯石取りや再スキャン等も行い、安全で効果的に治療を受けていただいております。
これらの情報を参考にして適切な医院を選ぶことで、歯列矯正後の予期せぬ外見の変化を最小限に抑えることができます。
4、まとめ
歯列矯正は、見た目の美しさだけでなく正しい咬み合わせを作ることで、将来的にも長期的な口の健康を守る大変効果的な治療です。
しかし、治療開始前に十分な知識や経過確認を怠ると、思ってもみなかったしない結果に繋がることもあります。
また、矯正治療は患者さんの協力が必要不可欠であり、それが治療成功の鍵となることも少なくありません。
ですので、歯列矯正の成功のためには、
・適切な医院を選ぶこと
・治療の内容を理解し、協力すること
がポイントとなります。
事前の相談で担当スタッフと一緒に治療のゴールを明確にし、カウンセリングでは治療のメリットだけでなくどのような過程を経てそのゴールに到達するのかを理解しましょう。
増田歯科・矯正歯科では、精密検査の診断後、皆様に十分な情報を提供して一緒に治療の方針を決定しております。
クリニックには常時、皆様のご不安解消専任のメディカルコンシェルジュも在籍しておりますので、治療のお悩みはもちろんお支払い方法や通院方法までなんでもご相談いただけます。
歯の問題で悩んでいる方は、まずは一度お気軽にご相談ください。
当院の矯正治療についてもっと知りたい方はこちら
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