いつからが正解?【小児矯正の見極め時期】
こんにちは!
大阪市北区 南森町 の歯医者さん 増田歯科・矯正歯科の理事長 増田です。
お子様の歯並びについて、気になることはありますか?
小児の矯正治療は、大人と違い日々お口の環境が変わる成長発育中に行います。
発育には段階や個人差があるため、開始のタイミングについては事前に知っておくことが非常に重要です。
また、
「子どもの今矯正すると器具がついてかわいそうなのでは?」
「大人になってからの矯正と何が違うの?」
など、成人矯正と比較した際の小児矯正のメリットに関する疑問もお持ちかと思います。
今回はそんな不安の多い小児矯正治療について、最適なタイミング、早期治療の必要性、成人矯正と比較した場合のメリットについても詳しく説明していきます。
1、開始の適切なタイミングは?
・一般的な矯正治療
・反対咬合の矯正治療
2、早期に治療する必要性
3、成人矯正と比較した場合のメリット
4、お子さまの歯並びが気になったら
5、まとめ
1、開始の適切なタイミングは?
「歯並びがなんとなく気になるけど、いつ頃歯医者さんに相談したらいいのかな」
矯正治療のタイミングについては、症状によって適切な時期が少し異なります。
その前に知っていただきたい基礎知識として「顎の発育時期」があります。
まず、上顎(上の歯を支える骨)の成長時期について。
こちらは、4〜5歳ごろから大きな成長がスタートし、8歳前後にピークを迎えます。
続いて、下顎(下の歯を支える骨)の成長時期について。
こちらは男女でも差がありますが、
女の子:10歳頃〜小学校高学年
男の子:11、12歳頃〜中学生
基本的には背がグーンと伸び始める時期に合わせて大きな成長を迎えます。
ですから同じ時期に丸みのあるの子どもらしいお顔立ちから、顎がスッキリした大人のお顔立ちに近づきます。
※成長発育には個人差があるので、多少の遅れやズレによる過剰な心配は不要です。
・一般的な矯正治療
一般的な子どもの矯正治療は、5〜7歳ごろに始めるのが最も効果的とされています。
発達には多少個人差がありますが、目安としては下の前歯が抜け始める時期です。
この時期は、上顎の成長がピークを迎える前の段階ですので、顎の成長を促しながらお顔のバランスも考慮した治療を受けることができます。
ただ当院では、一般的な矯正治療が開始となる少し前、
可能であれば4歳ごろに1度専門医を受診いただくことを推奨しております。
適齢期は成長のスピードによって個人差があるため、
来院しておくことでご本人にとって最適な開始時期を見極めることができる
という点に加えて
器具を使用した本格的な矯正治療の開始前に、
トレーニングや生活習慣の工夫等を行うことによって矯正を始めた際の負担軽減ができるからです。
・受け口の矯正治療
反対咬合(下顎前突、受け口)の場合は、一般的な矯正治療よりも早く
3〜4歳頃から歯医者さんを受診して治療を開始することが重要です。
これは、反対咬合が進行すると将来的にお口の中だけでなく顔のバランスが崩れる可能性が高く、
できるだけ早期に治療を始めることで、将来のトラブルを最小限に抑えることができるからです。
正常な噛み合わせでは、いーっとした時に上の歯や顎より若干下の歯が後ろにきているかと思います。
しかし反対咬合の場合は、いーっとした時に上の歯や顎より下の歯が前に出ており
そのまま成長時期を迎えることで下の歯が上の歯を押さえつけるような状態になり
上顎の骨の成長を妨げてしまう可能性があります。
そのため、上顎の成長開始時期となる4、5歳ごろよりも先回りをして対策を行うことが重要なのです。
2、早期に治療する必要性
「早いうちから矯正器具をつけるのって、かわいそうじゃない??」
子を思う親として、矯正の開始時期って気になりますよね。
実は、タイミングを見て早期に矯正治療を受けることで、以下のようなメリットがあります。
①顎を広げやすい
子どもの顎の骨は、大人の顎の骨に比べてまだ柔らかいため、早期に始めればそれだけ治療によって形を変えやすい特徴があります。
②歯が動きやすい
①の影響で、子どもの歯は、大人の歯に比べて動きやすいです。
そのため比較的早期に行う方が矯正治療がスムーズに進みやすいと言われています。
③矯正装置に慣れやすい
幼児期は日々の生活も初めての連続。
早期にはじめた場合、新しいことに対して柔軟に適応できるため、矯正装置に慣れやすいです。
④二期治療の期間が短縮できる
小児矯正は、
乳歯と永久歯が混合している時期に、成長促進をし歯がきれいに生える環境にアプローチする期(一期)と
成長が進んで永久歯が生え揃った時期に、直接歯に器具をつけて歯並び自体を整える期(二期)
に区別されます。
(※担当医の方針によって少し分け方が違ってくる場合もあります)
早期に治療を始めることで、自然に歯が生える環境を整えることができるため
直接歯を動かし痛みを伴いやすい二期治療の期間を短縮することができます。
以上のように、子どものうちでもできるだけ早期に矯正治療を受けることで、多くのメリットがあります。
また、乳歯が生え揃う前であっても早い時期から歯科医院へ通院することで、
ご本人にぴったりのベストなタイミングで治療を開始できる他、
お口のケア方法や歯並びを悪くするクセをお伝えすることもできます。
3、成人矯正と比較した場合のメリット
メリットをご説明する前に知っていただきたい情報なのですが
そもそも大人の矯正と子どもの矯正ではその目的が変わってきます。
子どもの矯正:将来的に永久歯をきれいに並べるための環境づくり
成長の促進、悪習慣の是正、正しい舌や歯の使い方を学ぶ
(成長を促す器具の装着、トレーニング)
大人の矯正:歯の位置や傾きを整える
(歯を直接うごかす器具を装着、抜歯、外科処置)
最も大きい違いは「成長するかしないか」です。
子どもの場合は成長をするので治療法や今後のお口の環境にもいくつかの可能性がありますが
大人の矯正の場合は今の環境から自然に変わることがないため
いくつかの限られた方法の中から選択し治療を行います。
子どもの頃に行うメリット
・治療中の負担が少ない(痛み)
・抜歯処置や外科処置になる可能性が減る
・思春期の口元に対するコンプレックス軽減
・将来の治療費を抑えることができる
・歯列不正や左右差による顔のバランス悪化を最小限に抑えることができる
・口呼吸の予防ができ、将来の健康が守れる他、姿勢がよくなったり集中力が向上する報告もある
・ケアしやすい歯列で将来の虫歯や歯周病のリスク低減
大人になってから行うメリット
・自分の意思で開始することができる
・ケースによっては小児矯正よりも短期間で完了することができる
(小児矯正は成長期に合わせて治療を行うため)
(加速装置との併用によって治療期間を短縮できるため)
・計画通りに進みやすい
(成長による大きな変化がないため)
・透明のマウスピースや裏側などの気づかれにくい装置の選択も可能
4、お子さまの歯並びが気になったら
まずは専門医にご相談ください。
当院では子どもの矯正相談を行なっており、小児矯正が必要かどうか、いつ頃から始めるべきかなど、専門的なアドバイスを提供しています。
綺麗な歯並びは、お子さまの将来への大切なプレゼント。
現状の歯並びの問題について責任を持って一緒に考え、お子さまの将来にとって最もベストな選択をサポートいたします。
5、まとめ
小児の矯正治療は、5〜7歳ごろが最適なタイミングとされていますが、
反対咬合(下顎前突、受け口)の場合は3〜4歳から治療を開始することが重要です。
早期に治療を開始することに始めは抵抗を感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、そのメリットは多く、
顎を拡げやすい、歯が動きやすい、非抜歯矯正で済むケースが多い、矯正装置に慣れやすい、治療費を抑えられる、二期治療の期間が短縮できる、などが挙げられます。
また、早い時期から歯科医院へ通院することで、乳歯が生え揃う前からできるお口ケアの方法や、歯並びを悪くするクセについて相談することもできます。
増田歯科・矯正歯科では、
「これって正常な歯並びなの?」
「そもそも、うちの子は小児矯正が必要?」
「いつから治療を始めるべき?」
「治療するとしたらどんな治療になるの?」
等のご不安について専門スタッフよりご相談を行なっております。
以上、小児矯正治療のタイミングや早期治療の重要性、そしてそのメリットについてご説明いたしました。
子供の歯並びの問題は、早めに対処することで、将来的な問題や歯を失うリスクを予防することができます。
お子様の歯並びについて気になる症状がある場合は、お気軽にご相談くださいね^^
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