【歯列矯正Q&A】成人矯正、痛みは?費用や期間は?専門医が解説!
こんにちは。
大阪市北区 南森町で 矯正歯科 小児矯正 をしております歯科医師の増田です。
歯並びが気になる方にとって「歯列矯正」は一度は検討した事がある治療かと思います。
しかし、矯正治療は普通の虫歯治療などど違い専門性の高い治療ですので、
開始するまでのハードルが高く感じてしまうことも多いですよね。
今回はそんな「歯列矯正」について、よくいただくご質問を回答する形で、詳しく解説したいと思います。
歯並びでお悩みの方にとって、参考にしていただければ幸いです。
矯正治療を検討している方にとってよくあるお悩み
<TOP3!>
1,「矯正治療ってやっぱり痛いですか?」
2,「矯正治療にかかる期間が知りたいです!」
3,「大人の矯正は、どのくらいの費用がかかりますか?」
1,「矯正治療ってやっぱり痛いですか?」
最もよくいただくご質問が、治療中のお痛みについて。
治療に興味があっても、痛いイメージが強いと開始するのを躊躇してしまいますよね。
お痛みには、同じ治療でも痛みの感じ方やお口の環境によって
”個人差がある”
ということが結論ではございますが、
患者様が痛みを感じやすいタイミングについてはいくつかのパターンにわけられます。
①初めて矯正装置を装着した時
初めて矯正装置を装着した直後や調整を行った直後には、痛みや違和感を感じやすいです。
この痛みはこれまで何も力がかかっていなかった歯が、
器具をつけたことで新しい位置に移動し始める際に生じる圧力によるもので、
通常ですと、数日間~1週間ほど続きます。
その後歯が少しずつ動いて圧力が弱くなると次第に軽減していきます。
②器具の交換・調節をした直後
矯正治療では定期的に装置の交換や調整を行うことで歯並びを理想に近づけていきます。
この調整後も、歯にまた新しい圧力がかかるため、数日間は痛みや不快感が生じることがあります。
③舌や唇の違和感
特にブラケットやワイヤーなどの装置を使用する場合、
器具に舌や唇の内側が擦れることで粘膜が傷つき痛みや違和感を感じることがあります。
④お食事の種類
矯正装置を装着している間は、食事中に硬い食べ物や粘着性のある食べ物を避けることを推奨しております。
咀嚼をする際に装置に引っかかったり、かみ砕く際に歯に過度の圧力がかかることで
痛みを引き起こすことがあるからです。
このように、感じ方に個人差が大きい歯列矯正による痛みや不快感ですが、
パターンやシチュエーションによっては痛みを最小限に抑えることができます。
痛みを軽減する方法
①矯正用ワックスの使用
装置がお口の内部の柔らかい部分に当たって痛みを引き起こす場合、
矯正用ワックスを使って装置の部分を覆うことで、痛みを軽減することができます。
②食事の工夫
矯正開始直後や調整後の数日間は、柔らかい食事を摂ることで痛みを軽減することができます。
また、食べ物を小さめにカットして噛む負担を減らすことも工夫の1つです。
③痛い部分を冷やす
氷水を含んだり、冷たい飲み物を飲んだりしていたい箇所を冷やすことで
一時的に痛みを和らげることができます。
④痛み止めの使用
鎮痛剤を使用することで、痛みを和らげることができます。
ただし、自己判断ではなく、医師に相談のうえ指示に従って使用することが重要です。
2,「矯正治療にかかる期間が知りたいです!」
矯正治療における期間についても、相談にお越しのほとんどの方が気にされるポイントです。
こちらも、治療開始前の歯並びの状態やその他お口の環境、治療計画
マウスピース矯正に関しては使用や管理の方法によっても
かなり個人差がある、というのが現状です。
しかし、歯並びごとの症例によっていくつかのパターンに分けることができます。
歯並びによる歯列矯正期間の目安
①標準的なケース(一般的な矯正治療の場合)
ほとんどの場合、矯正治療は18ヶ月から24ヶ月(約1年半から2年)ほどかかります。
②軽度なケース(少しの不正咬合やズレの場合)
すきっ歯や軽度ずれの場合、治療が6ヶ月から12ヶ月で完了することがあります。
これは、歯の移動が比較的少ない場合や、軽微な矯正のみが必要な場合です。
③重度なケース(複雑な不正咬合やズレの場合)
叢生や開口、反対咬合(受け口)などの重度なケースでは、矯正治療が3年以上かかることもあります。
このようなケースでは、歯の移動に加えて、顎の位置や形状の調整が必要な場合があり
通常の矯正治療よりもさらに高度な専門性が求められます。
このように、早ければ半年~長い方ですと3年以上と、矯正開始前の歯並びは治療期間に大きく影響します。
そして、元のお口や歯並び以外にも治療期間を左右する要因がいくつかあります。
①骨の柔らかさ
一般的に、お子さんや比較的や若い方の方が骨が柔らかいための歯が動きやすく、治療期間が短くなる傾向があります。
お年を重ねた方や骨にしっかりと密度があって硬い方ほど、歯が動きにくく治療期間が長くなることがあります。
②通院のタイミング
ブラケット矯正(ワイヤー矯正)の場合は自分で装置を交換・調整することができないため、
治療を進めるには歯科医院への来院がマストとなります。
通常であれば約1カ月おきに交換・調整ることを想定して治療計画を立てるため
ご都合によってこの期間に変更がある場合は、全体の治療期間も伸びる可能性が高くなります。
③装置の管理方法
マウスピース矯正は自分で装置のつけ外しができるため、個人の管理が治療期間を大きく左右します。
1日の装着時間が20時間を切った場合は歯が動くスピードが遅く、治療期間が長くなってしまいます。
④ケアの状態
矯正治療中は器具が付くことで歯のプラークはつきやすい状態です。
ケアがうまくいかずに虫歯や歯周病などになった場合、その治療が優先されるため
矯正治療に遅れがでる場合があります。
当院では、矯正期間中の正しいケア方法について担当歯科衛生士よりしっかりとご説明したうえで
定期的なブラシケア、検診、歯石とりなどを合わせて行うことで
虫歯や歯周病のリスクを最小限に抑えています。
上記の要因を踏まえ、
治療が順調に進む場合は予定通りに終了しますが、問題が発生した場合は治療期間が延びることもあります。
3,「大人の矯正は、どのくらいの費用がかかりますか?」
矯正治療は基本的には保険適応外になるため、費用も気になるポイントですよね。
一般的な全額矯正治療の費用については、以下のような金額になることが多いです。
※( )内は当クリニックの設定料金です。
①メタルブラケット(標準的なワイヤー矯正)
費用範囲: 約80万円~100万円(80万円程度)
特徴: 最も一般的な矯正装置であり、金属のブラケットとワイヤーを使用します。
比較的安価ですが、目立ちやすいです。
②クリアブラケット
費用範囲: 約80万円~120万円(85万円程度)
特徴: 透明なブラケットを使用するため、メタルブラケットに比べて目立ちにくいです。
③リンガルブラケット(裏側矯正)
費用範囲: 約100万円~150万円(対応外のため、専門医をご紹介しております)
特徴: 歯の裏側に装着するため、外見上は目立ちませんが、費用が高くなる傾向があります。
④マウスピース矯正(インビザラインなど)
費用範囲: 約80万円~120万円(85万円程度)
特徴: 取り外し可能な透明のマウスピースを使用するため、目立たず、清掃がしやすいです。
その他、治療費用以外にかかる費用について
・初診料
・検査、診断料
・調整料
・クリーニング費用
・抜歯費用
・リテーナー(保定装置)費用
などが発生する場合があります。
各料金については、クリニックにお問い合わせください。
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理事長/院長 増田智基