歯のクリーニング方法と頻度について徹底解説!
こんにちは。
大阪市北区 南森町 の歯医者さん 増田歯科・矯正歯科で歯科医師をしている増田智基です。
みなさんは、歯医者さんへどのような理由でいきますか?
以前は虫歯の治療で来院する方がほとんどだったのですが、
予防歯科が浸透してきた近年は症状がなくても「検診・クリーニング」でご来院いただく方が多くいらっしゃいます。
この記事では、歯のクリーニングとその頻度について解説していきます。
1,歯のクリーニングの基本事項 ~セルフケア~
2,歯のクリーニングの基本事項 ~プロケア~
3,ホワイトニングとクリーニングの違い
4,クリーニングの頻度
5,まとめ
1,歯のクリーニングの基本事項 ~セルフケア~
”歯のクリーニング”は大きく2種類に分けることができます。
みなさんが毎日ご自宅でおこなう”セルフケア”と、数カ月に1回歯医者さんでおこなう”プロケア”です。
セルフケアには、歯垢(バイオフィルム)や着色物質を取り除く役割があり
正しい方法や自分にあったケアグッズで行うことで、歯や歯茎を健康的な状態に保つことができます。
増田歯科矯正歯科では、基本的に以下のステップに分けてセルフケアのサポートを行っております。
①歯磨き
歯磨きには、歯垢や食物のカスを効果的に除去する役割があります。
正しい歯磨き方法は、歯茎から優しく歯の先端に向かってブラシを動かすことです。
歯ブラシの毛先が歯と歯茎にしっかり触れるように心がけましょう。
ポイントは勢いよく力をいれてゴシゴシと磨かないことです。
強く大きく磨きすぎると、かえって磨き残しが多くなったり歯や歯茎を傷つけてしまったりします。
歯1本ごとにブラシを優しく細かく動かしましょう。
歯ブラシには硬さやサイズなど様々な種類があるので、歯医者へご来院の際にはご自身にぴったりのものを
歯科衛生士に聞いてみてくださいね。
②デンタルフロス
実は、歯磨きが上手な方でも全体の汚れでは6割程度しか落とせていないことがわかっています。
そこでぜひ使っていただきたいのが「デンタルフロス」!
歯ブラシでは届きにくい歯の間や歯茎のキワにある歯垢や食物のカスを効果的に取り除くので
歯ブラシをした後でも汚れが残っていることがわかり、「しないと落ち着かない」と仰る方もいるほど。
フロスには
・棒つきタイプ
・指に巻き付けて使用するタイプ
・ワックス付きタイプ
など初心者向けのものから上級者向けのものまでいくつか種類があります。
フロスデビューの際や使用方法がご不安な場合やは、ぜひ歯科衛生士にご相談ください。
③歯間ブラシ
基本的には上記の2つのグッズでセルフケアを行っていただきますが、
・歯の根元に三角形の隙間がある
・歯茎がやせてきている
・ブリッジをいれている
これらの項目に当てはまる場合は歯間ブラシの使用をお願いしております。
1日1回、夜のケアではその日の汚れをしっかり落とす歯間ブラシのお掃除を取り入れましょう!
デンタルフロスや歯間ブラシをご使用いただくことで、歯ブラシのみでは6割程度だった汚れを
8割程度まで落とすことができます。
番外編:うがい(マウスウォッシュ)
セルフケア指導をしていると、患者さまから
「歯ブラシの代わりにマウスウォッシュでもいい?」
というご質問をいただく事があります。
結論、基本的にはマウスウォッシュのみでは歯ブラシの代わりになりません。
市販のマウスウォッシュでうがいをすると一時的に爽快感を感じられるものもありますが、
これは汚れの除去によるものではなく、香料による効果になります。
ただし、最近では殺菌成分がふくまれているものや、たんぱく分解の効果があるものもあり
歯ブラシやフロスとの兼用によって虫歯・歯周病予防に効果的な使い方もあります。
当院では、マウスウォッシュも味方につけていただくため、患者さまに合わせて効果的な使用方法をお伝えしております。
また、これらの使用には「効果的な順番」があります。
ご来院の際には、ぜひ歯科衛生士までお尋ねくださいね。
2,歯のクリーニングの基本事項 ~プロケア~
セルフケアでは汚れの8割を落とすことができますが
残りの2割を落とすのが、歯科衛生士が行うプロフェッショナルなクリーニングです。
健康なお口を保つには、このセルフケアとプロケアの両立が重要。
歯科医院で歯科衛生士が行うクリーニングは、国家資格の確かな技術と専用の機器を活用して、
自分では取れない汚れや磨き残し(歯垢や歯石、ステイン)を徹底的に清掃し、歯をツルツルにします。
また、プロケアではクリーニングに加えて
・虫歯の検診
・歯周病の検診
・効果的なセルフケアの指導
を受けることができ、予防から早期発見、早期治療までもが可能となります。
3,ホワイトニングとクリーニングの違い
「クリーニングによる着色除去とホワイトニング、何が違うの?」
簡単にご説明すると
専用の器具を用いて歯の表面についたヤニやステインを除去して歯本来の色味にするのがクリーニング
専用の薬剤を用いて歯の内部の黄ばみに作用し、歯を本来の色味よりトーンアップするのがホワイトニングです。
しかし注意すべきなのは、ホワイトニングで使用できる「専用の薬剤」は医療機関でしか使用が認められていません。
サロンなど医療機関以外のホワイトニングで歯が白くなったように感じるのは
表面の汚れ(ステイン)を除去した「クリーニング」の効果によるもので、実はそのトーンアップにも限界があります。
本当の意味で歯のトーンアップを検討している場合は歯医者さんでのホワイトニングがおすすめです。
4,クリーニングの頻度
では、歯のクリーニングの頻度はどれくらいが適切なのでしょうか?
当院では、リスクが低くセルフケアができている患者さまには3か月おきのご来院を推奨しております。
この頻度でクリーニングを受けることで、歯垢や歯石、着色(ステイン、ヤニ)の蓄積を最小限に抑え、
虫歯の予防や口臭の改善、歯周病のリスク軽減につながるからです。
日常生活を快適にすごしていただけるだけでなく、歯の寿命を長く保つことができ
お年を重ねてもご自身の歯でお食事をしていただけることにつながります。
ただ、以下のような場合では個別の口腔健康状態に合わせて通院の頻度を調整することが必要です。
①歯周病リスクが高い場合
歯周病は感染症で人から人へうつることがあるほか、
進行すると歯を失うだけでなく全身に影響が出る怖い病気です。
自身に歯周病の罹患歴があったり、家族が歯周病にかかったことがあったりする場合は
1~2カ月おきでの来院を勧める可能性があります。
②虫歯のリスクが高い場合
・虫歯菌が多い
・治療箇所が多く再発のリスクがある
・緩衝能(唾液の力)が低い
・かむ力によるリスクがある
・経過観察箇所がある
・虫歯になりやすい生活習慣を送っている
(糖分をよく摂る、酸の摂取、継続的な口呼吸 など)
上記に当てはまる場合など、虫歯リスクが高い方は
検診・クリーニングの頻度について個別に相談させていただく場合があります。
③その他、妊娠中などの特別な状況
妊娠中はホルモンバランスや生活スタイルの変化から、虫歯や歯周病のリスクが高くなるため
担当医と相談し、体調の安定を待ってから無理のないスケジュールでクリーニングを受けておきましょう。
その他、
・入れ歯やインプラント治療をうけている方
・セルフケアが苦手な方
・ブラケット矯正治療中の方
・糖尿病など、口腔内リスクが高い方
などに当てはまる場合は、担当医や担当衛生士と通院頻度について相談しておきましょう。
5,まとめ
歯のクリーニングはセルフケアとプロケアの2つにわけられ、
健康な歯を保つためにはその2つ、どちらも欠かすことができません。
クリニックでは、口腔健康状態に応じて効果的なセルフケアの方法や適切な頻度でのプロケアなど
患者さま一人ひとりにあわせた予防ケアを行うことができます。
私たちの願いは、皆様にいつまでも笑顔ですごしていただくこと。
健康面で悩むことなくご自身の歯でお食事を楽しみ、
年齢に関係なく充実した日々を送っていただくための1つの方法として
歯科医院をご利用いただければ幸いです。
お口からつくる笑顔と自信♩
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理事長/院長 増田智基