歯並びを良くする習慣と顔の変化について
こんにちは。
大阪市北区 南森町で 矯正歯科 矯正担当医をしております歯科医師の増田です。
歯並びやかみ合わせが気になっているものの、歯列矯正にかかる費用や治療期間について不安があり
なかなか一歩が踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
歯並びの改善について、自分で何とかできるのではないかと考えるかもしれませんが、
悪い歯並びを自力で綺麗に治すということは非常に難しく、
むしろ自分で矯正しようとすることで歯に大きな負担がかかり
歯を失ってしまうリスクを高めてしまう恐れがあります。
しかし、歯並びのために自分でできることが全くないというわけではありません。
実際に、日々の習慣を変えることで、現在の歯並びをこれ以上悪化させることなく維持したり、
将来的な不正咬合を予防することは可能です。
この記事では、歯並びを維持するための習慣や顔立ちの変化について項目ごとに詳しく解説します。
1,正しい歯並びのための生活習慣
①鼻呼吸
②姿勢の維持
③よく噛んで食べる
④寝るときの姿勢
⑤定期健診に通う
2,悪い歯並びにつながる生活習慣
3,矯正治療の効果
①整ったフェイスライン
②理想的なEライン
4,矯正治療による顔立ちの変化
5,矯正による顔立ちの変化についてのトラブル
6,まとめ
1,正しい歯並びのための生活習慣
①鼻呼吸
口呼吸をすると、舌の位置が下がって舌が前歯を押してしまう結果、出っ歯や口ゴボになりやすくなります。
そのため鼻呼吸は、唇の筋肉が前歯を支え、前方に倒れるのを防ぐために重要な習慣です。
特に子供の場合は、口呼吸から鼻呼吸にシフトすることで
舌が正しい位置におさまる
↓
顎の成長が正常に進む
↓
歯並びが乱れにくくなる
といった効果にもつながります。
②正しい姿勢の維持
足を組む、頬杖をつくなどの左右差のでる姿勢は、骨格が歪みやすくなります。
骨格が歪む結果、歯並びや噛み合わせにもズレが生じます。
特に、猫背は口呼吸しやすい姿勢につながるため、不正咬合のリスクを高めます。
③よく噛んで食べる
しっかりと食べ物を噛んで食べることは、正常な歯並びを維持する上で欠かせない習慣です。
食べ物を噛むことで、口や顎周りの筋肉が鍛えられ、歯並びの安定につながります。
④寝るときの姿勢
寝るときの姿勢も歯並びに影響を与えるかもしれません。
睡眠は1日の約3分の1を占め、姿勢を変えることの少ない時間でもあります。
眠るときに顎や歯に負担をかける横向きやうつ伏せなどの姿勢で寝ると、
頭の重さによって歯並びや噛み合わせのズレ、歪みが生じてしまいます。
良い歯並びを維持するには仰向けの姿勢がおすすめです。
⑤定期健診に通う
①~④含む生活習慣について
どれだけ注意していても噛み合わせは毎日少しずつ動いてしまいます。
自覚症状がないと気づきにくいですが、定期的に噛み合わせを診てもらうことで、歪みが小さいうちに調整できます。
2,悪い歯並びにつながる生活習慣
次に、歯並びを悪くする可能性のある行為についていくつか挙げてみます。
・口呼吸
・頬杖や爪を噛むなどの癖
・重度の虫歯、歯周病
・悪い姿勢・猫背
・食べ物をよく噛まない
これらの癖は将来のかみ合わせや歯並びを悪化させてしまうことにつながります。
整った歯並びと健康なお口を維持するために、日々の習慣や癖を意識して改善しましょう。
もちろん、乱れた歯並びは自力で治ることはないため改善するには矯正治療が必要ですが、
日常の習慣を改善することで、これ以上の悪化を防ぐことができます。
3,矯正治療の効果
歯列矯正は、歯並びやかみ合わせを正すだけではなく、治療の前後でお顔の印象にも影響を与えます。
中でも顔の歪みやエラ張りは、歯並びや噛み合わせの悪さが原因で起こることがあり、
矯正治療を受けることで解消される場合があるのです。
しかし、矯正患者さまの中には、矯正治療後に
「なんだか顔が変わってしまった…」
と感じ、ショックを受ける方もいらっしゃいます。
矯正治療は少なくないお金と時間をかけるものですので、
せっかくの治療は後悔なくうけていただきたいと思っております。
そのため、歯並びの変化で顔立ちがどう変わるか、矯正治療の効果について理解しておくことが大切です。
歯並び以外にも
矯正治療によって期待できる顔立ちの効果には以下の4つがあります。
①整ったフェイスライン
悪い歯並びや噛み合わせは、顔の筋肉のバランスを崩す原因となり、結果的にフェイスラインの歪みを引き起こします。
矯正治療を受けることで、この歪みが改善され、フェイスラインが整います。
②理想的なEライン
Eラインとは、鼻先と顎先を結んだラインのことを指します。
横顔が整っているとされるのは、このEライン上、または少し内側に唇がある状態です。
しかし、出っ歯や受け口などの歯並びの問題があると、Eラインが崩れることがあります。
矯正治療を受けることで、この問題が解消されます。
③左右対称なスマイルライン
スマイルラインは、微笑んだ際に見える前歯の先端を結んだラインのことです。
U字に緩やかなカーブを描いていると、相手に良い印象を与えるとされています。
しかし、歯並びが悪いと、このラインがガタガタしたり直線的になったりします。
歯列が整うと、スマイルラインも改善され、笑顔がさらに魅力的になります。
④エラ張りの解消
噛み合わせが深いと、噛む力が強くなり、顎の筋肉が発達してエラが張ってしまいます。
矯正治療で噛み合わせが改善されると、顔の筋肉から無駄な力が抜け、エラ張りが解消されることがあります。
注意:骨格自体が原因のエラ張りは、矯正治療のみでは改善することができません。
4,矯正治療による顔立ちの変化
しかし、矯正治療を受けた全ての方の顔立ちが変わるわけではありません。
歯並びやその程度によっては、歯並びは整っても顔立ちには変化が見られない場合もあります。
また、一方で、特定の歯並びは顔立ちに大きな影響を与えることがあります。
特に顔立ちの変化が起きやすい歯並びには、以下のようなものがあります。
・叢生(ガチャ歯、乱杭歯)
・出っ歯(口ゴボ、上顎前突)
・受け口(反対咬合)
・深い噛み合わせ(過蓋咬合)
5,矯正による顔立ちの変化についてのトラブル
また、反対に矯正治療によって顔立ちのバランスが悪くなることもあります。
これは、事前の治療計画が不十分だったり、患者様の体質や歯の状態によっても異なります。
以下は、矯正治療後に起こり得るトラブルの例です。
①老けて見えるようになる
矯正治療中、歯が動くことへの痛みから噛む回数が減ってしまい
栄養不足や口の筋肉の衰えから、ほうれい線が目立って老けて見えることがあります。
また、出っ歯や口ゴボが改善されることで、元々前に伸びてしまっていた皮膚がたるんで
老けたような印象になることもあります。
②頬がこけた・面長になった
食事の量や嚙む回数が減ることで頬がこけてしまったり、
元々張っていたエラが解消されることで面長に見えたりすることがあります。
当院ではこういったトラブルを未然に防ぐため
成人矯正を受ける全ての患者さまに骨格の検査を実施しています。
(セファロ分析を用いた骨格分析)
また、安全性を考慮したうえで最も審美性・機能性に効果的な治療計画を作成したうえで
ほうれい線が気になる患者さまに対しては
ヒアルロン酸処置を組み合わせて受けていただくことも可能です。
6,まとめ
このように、矯正治療は、美しい歯並びや健康な咬み合わせを実現するために非常に効果的な方法です。
それだけでなく、顔立ちのバランスにも影響してきます。
歯並びを自力で治すことは不可能です。
自己判断によって歯に負担をかけてしまうと、かえって見た目が悪くなってしまったり
歯の寿命を短くしてしまったりトラブルにつながります。
気になることがある場合は自己判断せず、無料相談のあるクリニックでプロに相談してみましょう。
また、矯正治療を検討する際には、費用や期間はもちろんですが、仕上がりや骨格についても矯正担当スタッフとよく相談し
後悔のない治療を受けていただきたいと思っております。
そして矯正治療後にも後戻りのしにくい生活習慣を送ることも、治療成功のポイントです。
歯並びや生活習慣についてお困りの際は、お気軽にお問い合わせくださいね。
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理事長/院長 増田智基