臭い玉を予防したい!【口臭対策の基本】
こんにちは。
大阪市北区 南森町 増田歯科・矯正歯科で理事長をしております歯科医師の増田です。
マスクを取る機会も増え、以前に増して口臭を気にされるかたも多くなった印象があります。
口臭は身だしなみの中でも目に見えないものであり、自覚症状がなく周囲の方に不快感を与えてしまっていることもあるかもしれません。
今回は、今話題の「臭い玉」をキーワードに、口臭対策の基本について解説します。
口臭対策の基本
1,「臭い玉」を予防したい!
2,「臭い玉」以外の口臭の原因って?
3,口臭を予防するコツ
4、口臭を悪化させる食べ物
~まとめ~
1,「臭い玉」を予防したい!
のどの奥に発生し、つぶれると異臭がする臭い玉。
口臭エチケット対策としては、できることなら発生を予防したいですよね。
臭い玉は、細菌・ウイルスの死骸や食べかすが原因となって発生するため、以下のような予防のポイントがあります。
①こまめに水分を摂る
口の中が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなり、臭い玉ができやすくなります。
こまめに水分を摂ることで、口の中の潤いを保ちましょう。
虫歯予防の観点から、お水やお茶などがオススメです。
②うがいをする
うがいは、口の中の乾燥を防ぐだけでなく、細菌の繁殖を抑える効果もあります。
特に冬は空気が乾燥しているため、病気予防のためにうがいをしましょう。
お水でももちろん良いのですが、専用のうがい薬を使用するとさらに効果がたかまります。
うがい薬が気になる方は、ご来院の際にスタッフまでお声がけください。
③鼻呼吸を心掛ける
口呼吸ではなく鼻呼吸を心掛けることで、口の中が乾燥しづらくなり、細菌の繁殖を抑えることができます。
また、鼻呼吸は空気中のほこりを取り除く効果もあります。
④唾液の分泌を促す
唾液には殺菌作用があり、細菌の繁殖を抑えることができます。
唾液を多く出す方法として、食事の時によく噛んで食べることやレモンや昆布などの酸っぱくて唾液が出やすい食べ物を食べることもおすすめです。
お仕事中などであれば、キシリトールガムも効果があります。
さらに、唾液腺マッサージを行うことで、唾液の分泌を促進することができます。
2,「臭い玉」以外の口臭の原因って?
口臭の原因は、臭い玉だけではありません。
ご自身の口臭の原因を見極めて、適切な対処法を行うことが重要です。
・乾燥
お口が乾いた状態だと、成分が凝縮されて臭いが発生しやすくなります。
さらに、菌は乾燥した場所を好むため、原因菌の増殖にもつながります。
日常的にお口が開いている方や乾燥する季節などは、特に注意が必要です。
・舌苔
舌苔とは、舌の表面についた細菌や食べ物のカスが混ざり合ったもので、口臭の原因となります。
舌磨きを行うことで、舌苔を除去し、口臭を予防することができます。
・虫歯や歯周病
小さなむし歯であればそれほど口臭はありませんが、進行してくると次第に口臭がきつくなってきます。
放置することで神経まで侵されて腐ってしまうと、強烈な臭いが発生します。
歯周病は、歯周ポケットにたまった細菌が悪臭を発することが原因で特有の口臭が発生します。
一度かかると完全に歯周病菌が口からいなくなることがない感染症なので、家族や親しい間柄で移してしまうこともあります。
・その他体の病気
口臭の9割以上は、口の中にその原因があると言われているため稀なケースではありますが、鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因で口臭が起こる場合もあります。
口臭の強さや発生の原因が自分でわからない場合も多いかと思いますので、歯医者さんでご相談いただくと安心です。
3,口臭を予防するコツ
①自分に合ったケア方法やグッズを使う
お口の汚れが原因となって口臭が発生しやすくなるため、日常的なセルフケアが大切です。
歯ブラシ以外にも、歯間ブラシやフロス、舌ブラシなどご自身のお口に合ったグッズを使用して、日々のケアで汚れを除去しましょう。
お口に最適なグッズやその正しい使い方などは、かかりつけの歯医者さんで聞いておくと安心です。
②歯医者で定期的なクリーニングを受ける
歯ブラシが上手なプロでも、自分でお口の汚れを100%きれいに落としきることは難しいと言われています。
歯医者で定期的に専門家によるクリーニングを受けることで、磨き残しをケアして、口の中を清潔に保ちましょう。
また、歯医者さんでは口臭の原因や正しい口臭対策を教えてもらうことができます。
早期発見が早期対応に繋がりますので、定期的に受診しましょう。
③口臭予防に効果のある食べ物を摂る
口臭対策に役立つ食べ物としては、以下のようなものがあります。
・ヨーグルト
口の中の悪玉菌を抑えたり、唾液の分泌を促したりなどの効果があります。
・りんご
ペクチンという成分が口の中の細菌を抑えたり、食物繊維が歯の汚れを絡めとるなどの効果もあります。
・緑茶
緑茶に含まれるカテキンには、細菌の増殖を抑える効果があります。
また、緑茶自体に口臭を消す効果もありますので、食後に緑茶を飲むことで口臭対策ができます。
④日常的に鼻呼吸を意識する
マスクをしている間の口呼吸が癖になり、マスクを外した今、口呼吸による乾燥で口臭が発生しているケースが多くみられます。
日常では意識してお口を閉じて鼻呼吸を行うことで、乾燥予防だけでなく、病気の予防にもつながります。
4、口臭を悪化させる食べ物
口臭を悪化させる食べ物や習慣には以下のようなものがあります。
・ニンニクやネギ
これらにふくまれる「アリシン」という成分が臭いの原因になります。
アリシンは、臭いはするものの疲労回復や血糖値の上昇を抑制する効果も期待できるので、過剰に避けず上手に摂取したいですね。
・コーヒー
「カフェイン」が原因となり口臭が発生しやすくなります。
コーヒー飲んだ後はお水を飲むなどの工夫をしましょう。
・タバコ
タバコによる口臭は、主にタール、ニコチン、一酸化炭素によって引きおこされます。
喫煙は歯周病悪化の原因でもあり、慢性的な喫煙でさらに口臭がきつくなってしまいます。
・お酒
アルコールは、口の中で分解されると悪臭を発する成分が生成されます。
ただし、食べ物による口臭は一時的なものであるため、過剰に心配する必要はないかと思います。
大事なイベントの前は、これらの食べ物の摂取を控えるなどの参考にしてみてください。
~まとめ~
口臭は、臭い玉が原因である場合もありますが、他にも舌苔や虫歯、歯周病が原因で発生します。
気になった場合は原因を正しく分析して、それぞれ適切な対策を取ることが大切です。
お口のニオイは親しい間柄であってもなかなか相談しづらい話題ですよね。
当院では、口臭がどれくらいしているのかを測定する「口臭検査」もおこなっております。
お口のプロである歯科医院には遠慮せず相談していただければと思っております!
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