歯並びに悪影響?お子さまの舌癖と解決策!
こんにちは。
大阪市北区 南森町 増田歯科・矯正歯科で小児歯科・小児矯正をしております 歯科医師の増田です。
みなさんは、お子さんの舌に注目したことはありますか?
実は、お子さんの舌癖は、内容によってはその後の歯並びや噛み合わせに大きな影響を与えることがあります。
今回は、お子さんの舌癖のお口への影響と、その改善方法について詳しく解説します。
1,舌癖とは?
2,舌癖が歯並びに与える影響
3,舌癖の原因
4,子どもの舌癖を予防・改善するには?
~まとめ~
1,舌癖とは?
舌癖は、舌を無意識のうちに特定の位置に固定してしまう癖のことを指します。
具体的には、舌で上の前歯の歯の裏側や、下の前歯の歯の裏側を押している、または、歯と歯の間から舌をだしてしまうなどの癖です。
これが継続すると、その後の歯並びや滑舌に大きく悪影響を与えることがあります。
また、せっかく矯正治療をしても舌癖が改善していないと、後戻りをしてしまう原因にもなります。
2,舌癖が歯並びに与える影響
舌癖があると歯並びどんな悪影響があるのでしょうか。
代表的な3つをご説明します。
①出っ歯(上顎前突)
舌が前に突き出す癖があると、上の前歯が前方に押し出され、出っ歯になるリスクが高まります。
②開咬(オープンバイト)
舌が歯の間に挟まると、上の歯と下の歯が噛み合わなくなり、開咬という奥歯で噛んだ際に前歯が噛み合わない状態になることがあります。
③狭窄歯列弓(きょうさくしれつきゅう)
通常ではUの字型をしている上の歯の並びが、Vの字型になっている状態を指します。
また、上記3つのような歯並びへの影響に限らず、滑舌への影響もあります。
舌の筋肉を上手く使えていない状態では、筋肉のバランスも悪く、しゃべる際に舌が歯と歯のすき間に入り込むため、サ行、タ行、ナ行などが舌たらずな発音になってしまうケースにもつながります。
3,舌癖の原因
①長期間の指しゃぶり
指しゃぶりは、赤ちゃんの頃はしていても問題はありませんが、長期間続くことで舌の位置が変わり、舌癖が形成されやすくなります。
4歳~5歳ごろになっても指しゃぶりの癖が治らない場合は、一度歯医者さんに相談に行かれることをオススメします。
指を吸っていることで、上顎前突や開口、狭窄歯列弓になってしまい、さらに、指をしゃぶる癖がなくなっても出来てしまった隙間に舌をいれてしまう癖は治らない場合が多いです。
②口呼吸
鼻づまりやアレルギーなどで口呼吸が習慣化すると、舌が常に低い位置にあることから舌癖がつきやすくなります。
この舌が下にさがった状態は、飲みこむときに舌を前に突き出すような癖の原因になり、歯並びに悪影響を及ぼします。
また、口呼吸ではお口の周りの筋肉(口輪筋)の発達が遅れてしまい、顎が小さく歯が生えるのに十分なスペースを確保することが難しくなってしまいます。
③低位舌(ていいぜつ)
舌の先が常に下の前歯の裏側にあたっている状態のことを低位舌といいます。
正しい舌の位置は上顎(上の前歯の裏)ですので、舌が下に下がっている状態です。
多くの場合は口呼吸になっており、お口がぽかんと開いています。
低位舌の癖があると、飲みこむ(嚥下)ときに、舌で下の前歯を裏側から押してしまい、反対咬合(受け口)や、舌の力で歯と歯に隙間ができるすきっ歯(空隙歯列)になってしまいます。
④舌小帯(ぜつしょうたい)が短い
舌の裏側のヒモのことを、舌小帯(ぜつしょうたい)といいます。
この舌小帯が短いと舌が上に上がらず、正しい位置のスポットに舌が届かないのでので低位舌になってしまいます。
4,子どもの舌癖を予防・改善するには?
舌癖は歯並びに悪影響を及ぼしますが、できる限り早期に正しい対策をすることで、将来的な歯科治療の必要性を減らすことができます。
大人になると改善が難しかったりすでにお口に影響が出ている場合もあるため、お子さまのうちに介入することが大切です。
①定期的な歯科検診
舌癖の予防・改善に最も効果的なのが、定期的な歯医者さんの受診です。
お口の中は意識して見ないとわかりにくいため、ご家庭でお子さんの舌癖に気がつかないパターンもよくあります。
特に第一子ではじめての子育ての場合や癖が軽度の場合は、そもそも正解がわからない、この程度で受診していいものか、と悩まれる保護者の方もいらっしゃるかと思います。
定期的に歯医者さんでお口の中を確認することで、虫歯予防だけでなく、歯並びや舌癖などの問題にも早期に介入することができます。
当院では、「赤ちゃん歯科」をおこなっており、歯が生えてくる生後5~6か月ごろから、3か月から半年に1回の受診を推奨しています。
②専門的なトレーニング
歯医者さんで専門的な訓練を受けることで、舌の正しい位置や使い方を学ぶことができます。
最近では、お口周りの筋肉をバランスよく整える口腔筋機能療法(MFT)というトレーニングもあり、4~5歳ごろから開始することで歯並びや骨格に悪い影響を与える癖を改善することができます。
通常、MFTはお口の成長期にあたる4~10歳ごろに行うことが効果的ですが、ケースによっては大人になって開始しても改善が見込める場合もあります。
③おうちでできる工夫
トレーニングには、ご家庭でできるものもあります。
・口を閉じて舌先を上あごにつける
・飲み込むときに舌を歯に押し付けないようにする
・舌トレーニング(当院youtubeより パタカラ体操 まねっこ舌ゲーム)
舌の正しい位置を覚えたり、舌の筋力を高めたりすることで舌癖を予防しましょう。
~まとめ~
舌癖は、軽度のものであっても習慣になることで歯並びやかみ合わせ、滑舌などに影響を及ぼします。
しかしトレーニングや治療など、早期に発見・介入することで改善することが可能です。
当院では、お子さんの虫歯予防や歯のケアに関するご相談を随時受け付けております。
小さな疑問や不安でも構いません。
少しでも気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください!
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