その抱っこで大丈夫?!0歳から良い歯並びに育てるためのポイント
こんにちは。
大阪市北区 南森町 増田歯科・矯正歯科で小児歯科 小児矯正をしております 歯科医師の増田です。
赤ちゃんの成長において「抱っこ」は親子のスキンシップだけでなく、発達にも影響を与える重要な行動です。
ひと昔前は「抱き癖がつく」などと言われていましたが、現在はその可能性は否定されています。
愛着形成のためにも、保護者の可能な限り抱っこをしてあげたいですよね。
しかし、そんな抱っこですが、実はその仕方次第で将来の「歯並び」や「顎の発達」に影響を与えることがあることをご存じでしょうか?
特に0歳の頃は骨や筋肉が柔らかいため、毎日の抱っこが顔や顎の成長に影響を及ぼす可能性があります。
今回は、正しい抱っこの方法と、歯並びや顎の発達に良い影響を与えるポイントを詳しく解説します。
1,0歳からの抱っこが歯並びに与える影響
2,正しい抱っこの仕方とは?
3,抱っこと合わせて注意したいポイント
4,いつ歯科を受診すれば良い?
~まとめ~
1,0歳からの抱っこが歯並びに与える影響
1. 頭の位置が歯並びに影響する
赤ちゃんの頭の形は、生後間もない時期に抱っこや寝かせる方向の影響を受けやすくなっています。
同じ方向ばかり向けて抱っこをしていると、頭の形が一方向に偏りやすくなる「斜頭症」や「偏頭症」を引き起こすことがあります。
頭の形が不均等になると、顔や顎の骨の発達にも偏りが生じ、将来的に歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性があります。
さらに、頭が偏ると顎の成長が左右非対称になることがあり、顎のずれや出っ歯、受け口などの原因となる場合もあります。
このため、頭の形を均等に保つような抱っこの仕方を意識することが重要です。
2. 姿勢が顔や顎の発達を左右する
抱っこの姿勢は赤ちゃんの全身の成長に影響を与えます。
赤ちゃんの骨は柔らかく、頭の支え方や体全体のバランスが崩れると、顎の発達に偏りが生じることがあります。
例えば、赤ちゃんの頭が上向きになったり、背中が直線になったり、反対に丸くなりすぎたりすると、顎が圧迫されて十分に成長しない可能性があります。
また、赤ちゃんの成長段階での筋力発達にも影響を与えます。
特に0歳の時期は、顎や顔の筋肉の発達が将来の口腔機能に直結するため、正しい姿勢での抱っこが重要です。
3. 舌の位置や口呼吸への影響
抱っこの仕方によって赤ちゃんの舌の位置が変わることがあります。
舌が正しい位置にない場合、舌が下がりやすくなり「低位舌」と呼ばれる状態を引き起こします。
この状態が続くと、口呼吸の原因となり、歯並びや顎の成長に悪影響を与えることがあります。
口呼吸は、口腔内の乾燥や虫歯のリスクを高めるだけでなく、顎が狭くなり歯が重なって生える原因になることもあるため、注意が必要です。
2,正しい抱っこの仕方とは?
0歳から赤ちゃんの歯並びに配慮した抱っこの方法を実践することで、将来の健康な歯並びをサポートすることができます。
1. 姿勢:頭と背骨をしっかり支えて足はM字に
赤ちゃんの首が据わるまでは、頭と背骨をしっかり支える抱っこが必要です。
首を支え、グラグラとならないように気をつけましょう。
また、首が座り縦抱きをする場合、赤ちゃんの足はまっすぐではなくMの字になるよう、保護者の方の脇腹に沿わせてください。
足がまっすぐだらーんとならないよう注意です。
2. 頭の向き:赤ちゃんの顔が正面を向くようにする
抱っこの際、赤ちゃんの顔が横を向いたり上を向いたりしないように注意します。
特に授乳中や寝かしつけ中には顔が片方に傾きやすいことが多いため、可能な限り定期的に反対側に向けることがオススメです。
これは、抱っこ時に限らず寝かせている時も同じです。
顔が正面を向くことで顎のバランスが保たれ、左右正常な発育を促します。
向き癖などがある場合、神経質になりすぎると保護者の方も大変なので、可能な範囲で行うと良いかと思います。
また、上を向いた状態はお口がぽかんとあいてしまい、舌の位置が下がってしまいます。
顎は軽く引いた状態で抱っこをしてあげると、お口が閉じやすくなります。
3. 抱っこの向き:抱っこの向きを定期的に変える
横抱きの場合、赤ちゃんを抱っこする向きが毎回同じだと、同じ方向から圧力がかかることになります。
さらに、個人個人で抱き方にも癖があるため、頭の形や顎の成長に偏りが生じる可能性があります。
特に普段抱っこする機会の多いパパさんやママさんは、左右均等に抱っこすることを意識して赤ちゃんの姿勢がどちらかに偏らないようにしましょう。
4. 背中の形:赤ちゃんがリラックスできるまるい抱っこを心がける
抱っこは赤ちゃんにとって安心感を与える時間でもあります。
赤ちゃんがリラックスできる姿勢として、頭~背中~お尻がCのような形になるまるい姿勢(Cカーブ)をとるようにしてみてください。
リラックスできる姿勢の抱っこを心がけることで、変な力が入らず、赤ちゃんの筋肉や骨が自然に成長しやすい環境を作ることができます。
3,抱っこと合わせて注意したいポイント
1. 授乳時の姿勢
授乳時も抱っこと同様に、赤ちゃんの体が自然なCカーブになるような姿勢を意識しましょう。
頭が横に傾いたり背中がまっすぐになったりしすぎないように注意することで、顎や歯並びに良い影響を与えることができます。
2. おしゃぶりや指しゃぶりの習慣
抱っこと同時に、おしゃぶりや指しゃぶりが長期間続くと、歯並びに悪影響を与える可能性があります。
これらの習慣は赤ちゃんが感覚を成長させたり、安心感を得たりするために自然に行うものなので乳児期にはむしろ必要なものですが、3歳頃までにはやめられるようにサポートすることが望ましいです。
なかなか山られない場合は、一度専門スタッフのいる歯医者さんを受診しておくと安心です。
4,抱っこで気になる歯並び、いつ歯科を受診すれば良い?
赤ちゃんの歯並びや顎の成長が気になる場合、歯が生え始める6か月〜1歳頃までには歯科医院で相談することをおすすめします。
この時期は歯が生え始めたりとお口周辺の環境が大きく変化するため、専門スタッフのアドバイスを受けておくことで、将来の歯並びやお口周辺の環境に問題がある場合も早期に予防することが可能です。
=まとめ~
0歳からの抱っこは、赤ちゃんの顎や歯並びの発達に大きな影響を与えます。
正しい姿勢での抱っこを意識することは、将来の健康な歯並びをサポートする重要なポイントです。
当院では、赤ちゃんの歯並びや顎の成長についてのご相談を随時受け付けております。
小さな疑問や不安でも構いません。
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