口腔の異常が肩こりや腰痛をもたらす 南森町・増田歯科矯正歯科
口腔の異常が全身に起こす「ゆがみ」「ひずみ」が、一番目に見える形として現れやすいのが肩こりや腰痛です
口腔に異常があると、顎(特に下顎)の動きが制限され、その結果、顎の周囲の筋肉や神経に悪影響を及ぼして、ひどくなるとそれが頸椎のゆがみまで進展します
それが、首こりや肩こり、さらに腰痛と結びつきます
しかし、なんといってもこれらの症状の最大の原因は、口腔から取り込む「酸素の量が、基本的に少なくなる」ことだと、思います
酸素は血液に溶け込んで体全体をめぐっているのですが、その量、速度が均等に体のすみずみまで行き渡ることが理想です
ところが、口腔に異常があると、酸素の取り込みが悪いために、筋肉に行き渡るべき酸素の絶対量が口腔の健全な人より少なくなります
酸素を十分送給されない筋肉には、こりの原因である乳酸がたまりやすくなり、筋肉がこったり、疲労しやすくなったりするのです
かつて肩こりや腰痛は、ある程度年齢の高い人の症状でした
年を取ると自然に歯が抜けたり、治療した歯が多くなったり、奥歯などがすり減って噛み合わせが深くなったり、いわゆる老化によって、自然のなりゆきの不正咬合が口腔内で生じておる状態です
したがって酸素の取り込みが不足して、肩こりや腰痛が引き起こされるのです
ところが、最近では若い人にも、肩こりや腰痛を訴える人が良く見られます
四十肩、五十肩という俗称はよく知られていますが、最近では三十肩、二十肩といえるような症状を持つ人も実際よく見られます
もっと年齢が下がって、肩がこっている小学生も多いといいます
これは生まれてから舌の筋肉のつかない生活をした人で、酸素不足に陥っていることの動かしがたい証拠です
このようなことは、指しゃぶりをさせ、かたいゴム製のおしゃぶりを吸わせ、ガムを噛ませ、舌の筋肉を鍛えることが昔よりはるかに少なくなった環境にあると思います
肩こりや腰痛に悩まされる年代がどんどん早まることは驚かされますが、反面、早く気づいて矯正治療を始めれば治りも早いです