離乳期の大仕事 南森町・増田歯科矯正歯科
歯が生えると舌がひっこむ
歯はあごの中から生えてきます。
食物と違って、歯の周りの骨(歯槽骨)といっしょに伸び出してきます。
歯槽骨という骨は、歯とともに成長し、歯を失うとなくなってしまう骨なのです。
骨といっしょに成長し、歯を失うとなくなってしまう骨なのです。
骨といっしょに歯茎が出てきて、浅いお皿のような赤ちゃんのお口は、深さのある器に成長します。
こうして口の容積が、一気に増えるのです。
歯ぐきと唇の間に谷間ができ、舌を突き出さなくなります。
生後6か月ごろまでの赤ちゃんは刺激に対して舌を突き出しますが、これはからだに自然に備わった反射です。
口の中が深い器になると、舌はその深い器を満たします。
口腔という空洞は舌で満たされるのです。
食べ物を口の中でうまく移動させ、のどの奥に送り込むのも舌、複雑な発音を可能にするのも舌です。
もう少し成長すると(ほぼ7ヶ月くらい)、舌は口蓋(上あご)の天井に吸い付く位置で口を閉じてリラックスできるようになります。
この舌の位置が、上あごに深いくぼみを造ります。
赤ちゃんの頭のてっぺんが、ブヨブヨ柔らかいのと同様に、赤ちゃんの上顎の骨は、真ん中(口蓋縫合)で離れていて柔らかいのです。
このように舌が口腔の中でしっかり役割を果たすか、赤ちゃんのように口の中に突き出したままか、それは食べること、しゃべること、呼吸の仕方、そして顔かたちにまで大きな影響を及ぼします。