離乳期は、赤ちゃんも母親も困難がいっぱい 7か月~1歳
離乳食は作るのが大変困難と言っても、そういう問題ではありません
離乳食を通じて、赤ちゃんは、①飲む→食べる、②呼吸しながら飲む→呼吸を止めてのみ込む、③いつもだらだら飲む→規則的に食べる、と3つの大きな切り替えをしなければならないのです。
離乳期は<吸って飲む>動作と、食べ物を<のみ込む>動作を両刀遣いする時間なのです。
次第に、口の奥とのどとの距離ができ(喉頭下降)、この切り替えが進みます。
切り替えが上手にできないと、①まるのみになってしまう、②むせやすい、③だらだら飲みがいつまでもつづくとむし歯になりやすい、などなど苦労します。
そういう意味で離乳食は、とても重要な学習の機会なのです。
ここでも、「くらべ保育」は大敵です。
ほかの赤ちゃんと比べるのではなく、その赤ちゃんの発育に合わせることが大切。
離乳後期の固形食を急ぐと、赤ちゃんは口に入れたものを舌で押し出します。
それでもお母さんが無理して口の中に押し込むと、赤ちゃんはまるのみする以外にありません。
離乳期は終わると、<感染の窓>が開きます。
<感染の窓>が開いてからも、だらだらと食べる生活が続いていると、むし歯の大きなリスクになります。