これからは「病気に
なる前に予防する」
がスタンダードの時代
PREVENT BEFORE GETTING SICK
当院の予防歯科は、「虫歯予防」「歯周病予防」「予防矯正」「アンチエイジング」「口臭予防」「咬み合わせ予防」の6本柱を基本としています。経験豊富な歯科医師が患者様一人ひとりのお口の状況に合わせたオーダーメイドの予防プログラムをご提案いたします。
当院には定期的なメンテナンスを10年以上受けられている患者様が数十名(平均54歳)いらっしゃいますが、その患者様方の歯は、平均0.8本しか抜歯に至っていません。(症状があるときのみ受診された他院での10年間の抜歯本数は4.6本)この結果からも分かるように、定期的にメンテナンスを受けることは、お口の中の健康を維持し、異常や変化などの早期発見につながります。
また、虫歯菌や歯周病菌と全身疾患の関連性が明らかになったことにより「予防歯科を行う=全身の健康につながる予防医学」であるともいえます。その他にも治療に費やす時間や費用の削減、QOLの向上などメリットがたくさんあります。予防歯科の正しい知識を身につけ、「病気になる前に予防する」を実践することが重要なのです。
こんなお悩みありませんか? CHECK
- 予防の仕方が分からない
- 口臭が気になる
- 歯のクリーニングをしたい
- 定期検診に通いたい
- 自分の口内体質やリスクを知りたい
PMTC
PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、
歯科医師や歯科衛生士(Professional)が
専門の機械を使って(Mechanical)
歯面(Tooth)の清掃(Cleaning)を行うことをいいます。
毎日の歯磨きでは落とすことができない着色や歯石だけでなく、むし歯や歯周病の原因となるバイオフィルムや歯ぐきの内部1~2mmほどのプラーク(歯垢)除去が可能です。PMTCの目的は、患者様の口腔内を良い状態に保ち、再発の防止を目的としています。
FLOW
PMTCの流れ
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問診
患者様がお口の中で気になるところがないか質問します。
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お口の状況をチェックする
歯磨きの状況が一目でわかるように、染め出し液を歯の全体に塗ります。
磨き残しがある部分をチェックします。 -
歯石・着色除去
専門的な機械を使い、歯石を除去します。
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歯面清掃
歯の表面の汚れを徹底的に除去し、表面をツルツルに仕上げます。
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仕上げ、フッ素塗布
歯間ブラシやデンタルフロスなどを使い、細かい部分の仕上げを行った後に、歯を強くするフッ素を塗ります。
メンテナンスを重視した
欧米の歯科から学ぶこと
日本と欧米では歯の健康づくりに対する考え方が大きく違います。まず、日本では歯が痛くなったり、周囲の人から口臭を指摘されたりして初めて歯科を受診するケースが多いのですが、欧米では定期的に検診やクリーニング受けるのが普通です。
このような日本と欧米の歯科受診に対する考え方の違いは、高齢者の歯の数として結果に表れています。例えば、スウェーデンでは80歳までに20本以上の歯を残すことがすでに達成できていますが、日本ではまだ数十年かかると言われています。このことから、歯のトラブル予防に重点を置くことが、歯を永く保つカギだと言えます。
メタボリックドミノを
止めるお手伝い
内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖・高血圧・脂質異常のうち、いずれか二つ以上を併せ持った状態をメタボリックシンドロームと言います。この状態は偏った生活習慣から始まり、そのまま放っておくことで、ドミノ倒しのように次々と病気が引き起こされるのが特徴です。これをメタボリックドミノと言います。
最初のドミノである偏った生活習慣は、お口のトラブルという形で現れることが少なくありません。具体的には、噛み合わせや咀嚼の機能不全、虫歯・歯周病が挙げられます。こういった異変に患者様を気付かせて、正しい生活習慣とお口のケアに導くことも歯科医師の仕事だと考えています。
MAINTENANCE
歯磨き指導を
受けるだけでは不十分。
定期的なメンテナンスを
必要な治療が終わると、最後にブラッシング指導をしてくれる歯科医院は多く存在します。患者様にとっても、もう虫歯や歯周病にならないようにするために有意義なことは間違いありません。
しかし、実際にはブラッシング指導を受けても再発を繰り返すケースも散見されます。その場合はしっかりと歯磨きができていないことを意味しており、それではきちんとした予防にはなりません。時々メンテナンスを受けて、ケアの方法を見直したり、アドバイスを受けたりすることが大事です。
将来歯を多く残したいのであれば、毎日のブラッシングと定期的なメンテナンスのセットが欠かせないのです。
口臭検査
お口の臭いはとてもデリケートな悩みです。周りの人が気づいても本人に指摘することがないため、自分でもなかなか気づきにくい症状です。
当院では口臭測定器を使った検査を行っております。日頃測定することが難しい口臭を数値で知るチャンスです。気になる方は是非ご来院の際に検査を受けてみてください。
唾液検査
唾液にはお口を守るための様々な力があり、人によって唾液の量や力の強さは異なります。 当院では唾液を検査することによって、歯周病や虫歯のリスクを数値で分かりやすく知ることができます。虫歯や歯周病のリスクをきちんと把握することで、予防歯科に役立てることができます。この機会に検査をして、一歩進んだ予防歯科に取り組みませんか?
唾液検査(サリバテスト)には虫歯の検査と歯周病の検査の2種類があり、虫歯・歯周病になりやすい口内環境かどうかがわかります。虫歯検査と歯周病検査を両方行うことで、患者様の虫歯や歯周病のリスクを正確に把握出来るので、同時に行うことをお勧めしております。
唾液検査でわかる項目 CHECK
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むし歯菌
虫歯菌の量を調べることで、虫歯のなりやすさがわかります。
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酸性度
酸性度が高い場合は歯質からミネラルが失われやすく、虫歯になりやすいことがわかります。
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緩衝度
酸を中和する能力を示し、数値が低いと歯質からミネラルが失われやすく虫歯になりやすいことがわかります。
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白血球
血液に含まれる白血球の量を調べることで、細菌などの量を間接的に知ることができます。数値が高い場合は歯周病のリスクが高いと考えられます。
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タンパク質
タンパク質量は口腔内の細菌や歯肉から剥がれ落ちた角質の量を表し、数値が高いと歯周病のリスクが高いことがわかります。
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アンモニア
アンモニアは口臭の原因となる物質です。この数値が高いと口腔内細菌が多く、口臭が発生している可能性があります。
歯の本数によって、
年間の医療費に差
歯の本数が少ない40歳以上の人を調べたところ、「歯が20本以上残っている人に比べ、4本以下の人のほうが年間の医療費がおおよそ19万円高かった」という調査があります。歯の本数が少ない場合、糖尿病やがん、肺炎などの罹患率も比較的高いことも分かっています。
これらのことから、お口の健康を保つことは全身の健康づくりにもつながると言えます。
CONTROL
虫歯・歯周病予防は
プラークコントロールから
虫歯・歯周病の大敵はプラーク、つまり歯垢です。この歯垢を歯に長時間付着させないようにすること、プラークコントロールが虫歯・歯周病予防のカギとなります。
歯垢を除去するには、食後の歯磨きが欠かせません。歯垢は歯だけでなく、入れ歯やつめ物・かぶせ物、舌にも付着しますので汚れを放置しないようにケアをしましょう。
歯に付いた歯垢は時間が経つと石化して歯石となります。歯石は歯ブラシでは取ることができませんので、歯科医院にてスケーリングを受ける必要があります。定期検診やメンテナンスの際に汚れがある場合は除去してもらうことができます。当院でも予防に力を入れていますので、ぜひ定期的に受診ください。